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大勢の報道陣や住民の見守る中、神戸地検に向かう土師淳さん殺害容疑者の中学生を乗せたマイクロバス=神戸市の須磨警察署前で1997年6月29日、山下恭二撮影 拡大
大勢の報道陣や住民の見守る中、神戸地検に向かう土師淳さん殺害容疑者の中学生を乗せたマイクロバス=神戸市の須磨警察署前で1997年6月29日、山下恭二撮影

 1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件で、神戸家裁が殺人容疑で逮捕され少年審判を受けた当時14歳の加害男性(40)に関する全ての事件記録を廃棄していたことが20日、同家裁への取材で判明した。

 神戸家裁は廃棄された事件を巡る記録は「全て」としており、男性の処分決定書、兵庫県警や神戸地検の作成した供述調書、実況見分調書に加えて男性の精神状態を調べた精神鑑定書、家裁調査官による成育歴などを調べた報告書なども廃棄されたとみられる。家裁は「廃棄された当時の状況やどのような検討がなされたかは不明」としている。

 事件は97年2~5月、小学生5人が相次いで襲撃され、小学4年の女児と6年の男児が殺害された。当時中学3年だった男性を殺人容疑などで逮捕。神戸家裁は少年審判を経て同年10月、男性を医療少年院に送致する決定を出した。【巽賢司】

神戸連続児童殺傷事件

 1997年2~5月に神戸市須磨区で、当時14歳の男子中学生が小学生5人を襲撃、2人が殺害され2人が重軽傷を負った。殺害した小学生の遺体の一部を切断して中学校の校門近くに置くなどの猟奇性が社会に衝撃を与えた。男子中学生は「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」を名乗り捜査機関への挑戦状とも読み解ける手紙を遺体のそばに残すなどしたため「酒鬼薔薇事件」「酒鬼薔薇聖斗事件」とも呼ばれる。少年法が厳罰化するきっかけになったほか、少年事件の報じ方も議論となった。

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